令和2年度予算特別委員会/意見表明

令和2年度予算特別委員会/意見表明

共創・国民民主神戸市会議員団    意見表明  令和2年3月13日

 

共創・国民民主神戸市会議員団は,令和2年度各会計予算案及び関連議案,合計50件を以下の理由により,要望12件を付して,承認します。また,予算第1号議案等の編成替えを求める動議については反対します。また,第18号議案に対する附帯決議については,提出者の一員であり,賛成します。

 

理由
 令和2年度の神戸市一般会計において,市単独の投資的経費においては,20年ぶりの高水準となったことは,これまで厳しい財政運営に努めてきた結果ということと,神戸市の未来へ繋がる転換点として受け止め,高く評価します。

しかしながら,今後も扶助費の増加の影響による義務的経費の増大が神戸市財政にとり大きな負担増となることが考えられます。よって,当局におかれては,引き続き行財政改革の手綱を緩めることなく,市政の運営に努めることを要望します。
 真に若者を含めて多くの世代から選ばれ,かつ愛されるまち,誇りを持てるまちを目指し,神戸市がより一層飛躍するように積極的な施策展開を行うと同時に総合的な福祉施策の充実を期待いたします。

なお,昨年度に続く度重なる不祥事に関し,教職員のコンプライアンスおよびハラスメントに対する認識を厳しく律するとともに,組織運営の厳格化に努めるよう強く要望します。

 

要望事項

1.コンプライアンスの徹底およびハラスメント対策に努め,市政の健全化を図ること。

2.補助対象で設置した約2,500台の防犯カメラについては,直営2,000台のカメラの設置と並行して,一元管理(ネットワーク化)可能か検証して取り組むこと。

3.コロナウイルスについては,感染拡大防止の観点から情報公開の徹底(感染者の感染経路等)を図り,自らが濃厚接触者となっているか否かの知る権利・必要性を担保すること。

4.台風を始め大規模災害に起因する停電対策を,全市的に取り組むこと。

5.農業公園の再整備にあたっては,食都神戸の生産拠点にふさわしい活力のある機能と,市民に親しまれる施設に留意して取り組むこと。

6.摩耶山の再整備については,六甲山と摩耶山でゾーニングを守りながら,現在定着している市民活動と観光の両立を図ること。

7.市営住宅第3次マネジメント計画の中で,具体的な計画を打ち出すことになっている押部谷および栄の住宅に関しては,ドラスティックな統廃合を進めるとともに,新たに生まれる遊休地の活用については,今後30年先を見据えた取組となるよう留意すること。

8.敬老優待乗車制度については,制度全般についての見直しの効果等を検証し,真に高齢市民の理解が得られるよう努めること。

9.社会的養護体制については,児童養護施設の専門性を活かしながら,ファミリーホームや里親への委託率の向上に努めること。

10.新港西地区ウォーターフロントの再開発にあたっては,回遊性の向上を視野に特に1,2突堤間の水域の基部周辺の埋め立てによる利活用を検討すること。

11.各種スポーツの国際大会の更なる誘致に向けて,体制強化を図るとともに,スポーツ施設の戦略的な更新及び整備に努めること。

12.六甲アイランド高校での転落に関する事案の原因に配慮しながらも,今後起こりうるいじめへの対応は被害者に寄り添いながら,加害者への指導を疎かにしないこと。

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