1. 神戸市におけるグリーンインフラの考え方
概念と基本方針: 自然環境が持つ多様な機能を、気候変動や生物多様性といった社会課題の解決に活用する「グリーンインフラ」の観点に市長も強く共鳴しており、施策に反映させていく方針です。
本市の特性: 山と市街地が近接している地理的特性を活かし、都心や郊外の緑化だけでなく、長年放置されてきた民有林を含む森林の再生を一体的に進めることを大きな政策課題としています。
2. 公園の管理運営と市民参画
現状と課題: 市内約1,700箇所の公園のうち約6割で地域住民による管理会が活動していますが、担い手の高齢化や減少が課題となっています。
新たな取組(つくしBASE): 北区のつくしが丘公園での実証実験では、ドッグラン等の有償利用やクラウドファンディングを通じて独自の財源を確保し、利用者が緑の維持の担い手として参画する仕組み作りを模索しています。
3. 「神戸市緑の基本計画」の改定
改定の背景: 現行計画が来年度に目標年次を迎えるため、次期計画の策定が進められています。
重点事項: 社会情勢の変化を踏まえ、グリーンインフラによる気候変動への対応、六甲山の恩恵の享受、樹林の繁茂に伴う防災管理の強化、適切な里山管理による災害防止などが盛り込まれる予定です。
4. 森林の再生と広葉樹林の活用
神戸の森林の特徴: 全国的に人工林(スギ・ヒノキ等)が中心であるのに対し、神戸の森林の約9割は広葉樹林であり、資源利用が停止し荒廃しつつあることが大きな課題です。
国・県への働きかけ: 広葉樹林の整備・活用にはさらなる支援が不可欠であるため、林野庁への直接的な要望や、兵庫県に対する「県民緑税」の配分・対象拡大の働きかけを行っています。
今後の展望: 里山を単に保存するだけでなく、利活用を通じて循環させる仕組みを構築することを目指しています。













