「食」から変える神戸市の未来:カーボンニュートラルへの挑戦

「食」から変える神戸市の未来:カーボンニュートラルへの挑戦

1. 神戸市民のカーボンフットプリントの現状
神戸市の1人当たりの家計消費カーボンフットプリントは6,830キログラムであり、全国平均(7,120キログラム)を下回っています。内訳では「食」が占める割合が19%(1,290キログラム)と、住居に次いで高く、全国平均並みであることから、この分野での取り組みが重要視されています。
2. 食品ロス削減と地産地消の推進
温室効果ガス排出抑制に向け、以下の施策を展開しています。
食品ロス削減: 地域団体へのフードドライブの拡充や、小売店舗での「てまえどり」啓発を推進しています。
地産地消: ファーマーズマーケット等を通じ、旬の食材や地元産品の購入・関心を高める取り組みを行っています。
家庭での取り組み: 令和5年度より、微生物が生ごみを分解する「(仮称)こうべキエーロ」を活用したコンポスト事業を展開し、家庭での脱炭素化を支援します。
3. 地域循環型農業の展開(「こうべ再生リン」の活用)
下水処理過程で回収したリンを活用した肥料**「こうべハーベスト」**を中心に、地域循環型農業を推進しています。生産拡大: 西区の玉津処理場に新しいリン回収設備を設置し、生産体制を増強します。
利用拡大: 現在の米や野菜に加え、施設野菜など新たな品目に適合した肥料開発を支援します。また、市内産堆肥の効率的な利用のため、施設のペレット化を進めます。
ブランド化: 循環型農業で栽培された農産物のブランド化を図り、市民の購入を促します。
4. 有機農業の推進と体制整備
神戸市の有機農業面積は市内の約0.4%(約20ヘクタール)に留まっており、拡大が課題です。実施計画の策定: 令和5年度に「有機農業実施計画」を策定し、市の方向性を明確にします。
支援体制: 新規就農者への初期支援(国の交付金活用)や、兵庫県・JAと連携した栽培技術指導、試験栽培に取り組みます。
5. 食の多様化とフードテックへの対応
環境負荷の低い「プラントベース(植物由来)」食品や代替肉といった最新技術(フードテック)への関心が高まっています。
情報発信: 植物由来の食品は温室効果ガス排出量が低いとされており、市民のライフスタイルに合わせた脱炭素につながる情報発信を強化します。
学校給食での検討: 給食を通じたSDGsや食育の観点から有機野菜やプラントベースの活用が提案されていますが、供給量、価格、アレルギー対応などの課題を整理しつつ、先進事例を研究する方針です。

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