1. 施設の歴史的意義と100周年に向けた体制整備
当センターは1928年に「国立移民収容所」として開設され、延べ25万人が中南米等へ移住していった歴史を持ち、日本で唯一現存する国立移民収容所跡という極めて貴重な施設です。
管理運営の転換: 2028年の開設100周年に向け、さらなる保存と利活用を図るため、所管を国際課から地域協働局へ移管しました。これにより、より幅広い視点で多様な活動主体と連携した利活用を目指します。
指定管理: 現在の指定管理(第4期)が2025年度末で終了するため、次期事業者の公募に向けた準備が進められており、100周年に向けた保存・利活用の検討が深められる予定です。
2. 「3つの柱」を軸とした魅力向上とPR戦略
施設は「移住ミュージアム」「在住外国人支援」「国際芸術交流拠点」の3つの機能を持ち、年間約5万人以上が訪れています。さらなる周知と訪問機会の増加に向け、以下の施策が議論されました。ブラジルとのゆかりを活かした企画: 神戸市とリオデジャネイロ市の姉妹都市提携55周年を記念したブラジルコーヒーのイベントなどが実施されています。今後は、市内のコーヒー店との連携や1階カフェスペースの有効活用、さらにはヴィッセル神戸に在籍した三浦カズ選手やサンバなど、ゆかりのある素材を活かした魅力づくりが提案されています。
集客ターゲットの拡大: 修学旅行の行き先としての積極的なPRや、観光サイト「Feel KOBE」、パンフレットへの掲載などを通じ、市外からの集客も強化する方針です。
3. アート拠点としての活用と地域連携
当センターは、アーティストが清掃活動を通じて文化を根付かせた経緯があり、現在も公開アトリエ事業などを行う国際芸術交流拠点となっています。
北野エリアとの連携: センターがある北野エリアのアート拠点(Artist in Residence KOBEなど)や民間のプロジェクトと連携し、エリア全体を周遊できる仕組みづくりを支援しています。
若手アーティスト支援: 「つなぐKOBEアート募金」などの助成制度も活用しながら、世界中からアーティストが集い交流することで、街の活性化につなげていく検討が進められています。
今後の課題: 日本とブラジルの外交関係樹立130周年にあたり、佳子内親王が当センターで歴史を学ばれたことも紹介されました。港町神戸の象徴的な施設として、今後は施設の収益化も含めた持続可能な維持管理の仕組みづくりが求められています。













