神戸市立科学技術高校:全国初の「防災士」養成プログラム

神戸市立科学技術高校:全国初の「防災士」養成プログラム

1. 目的と概要

神戸市では、地域防災の担い手となる人材育成に注力しており、その一環として市立科学技術高等学校(以下、科技高)「防災士養成」の授業を2018年度(平成30年度)より開始しました。 本事業は、科学技術高校が持つ工業に関する専門知識や技術・技能に、防災士としての知見を掛け合わせることで、卒業後の進路先や地域社会の防災力向上に貢献できる人材を育成することを目的としています。

 

2. カリキュラムの内容
授業は「認定NPO法人 日本防災士機構」のガイドラインに沿ったカリキュラムに基づき、以下のような実践的な内容で構成されています。
専門家による講義:
災害対策に知見を持つNPO法人。
土木専門の市職員OBで構成される「土木の学校」。
神戸ボランティアの会。
消防局をはじめとする市職員などの専門人材。
体験・シミュレーション学習:
台風、地震、津波の複合災害を想定した災害対応シミュレーション。
市民救命士講習などの実技体験。
3. 実績と現状(2019年度時点)
2018年度(初年度): 70名の防災士を輩出しました。
2019年度: 第3学年の生徒のうち、約110名が防災士取得を目指して学習に取り組んでいます。
評価: 神戸市内の防災士数は2018年末時点で1,109名であり、単一の高校から毎年70名から100名規模の防災士が誕生することは、市の防災力底上げの観点から非常に高く評価されています。
4. 特徴と今後の期待
「エンジニア×防災」の強み: 環境防災科を持つ舞子高校とは異なり、科技高は防災を専門的に学んだエンジニアを育てる場として期待されています。
教員の熱意: 本取り組みは、現場の教員の発案によって実現したものであり、教育現場の主体的な動きが成果につながっています。
今後の展開: 今後も本取り組みを継続し、工業的専門性を持った防災士を安定的に養成することで、地域社会への貢献をさらに進めていく方針です。
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