食の多様性で世界を歓迎:神戸の「フードピクト」活用術

食の多様性で世界を歓迎:神戸の「フードピクト」活用術

1. 背景:国際大会の連続開催と受入環境の整備
神戸市は、ラグビーワールドカップ2019を皮切りに、2021年の関西ワールドマスターズゲームズ、さらに約100カ国から選手が参加するパラ陸上世界選手権(第10回)の開催地に決定しており、「プラチナ・スポーツイヤーズ」を迎えます。これに伴い、確実に増加が見込まれる外国人旅行者のベジタリアン、宗教上の制限(ムスリム等)、食物アレルギーといった多様な食文化・習慣へのきめ細やかな対応が求められています。
2. フードピクト(食材絵文字)の活用と実績
言葉や文化の違いを超えたコミュニケーション手段として、神戸のスタートアップ企業が開発した**「フードピクト」**の活用が提案されています。
国内外での実績: 伊勢志摩サミットやG20大阪サミットの会場レストランで採用されたほか、主要な国際空港(関空、羽田、成田)の飲食店でも導入が進んでいます。
神戸市の先行事例: 神戸市の小・中学校の給食では、2018年度(平成30年度)3学期から全国の自治体に先駆けてフードピクトを導入し、アレルギー対応を行っています。
3. フードピクト導入のメリット
安心と安全の提供: 日本語がわからない外国人や、食材を厳格に確認する必要がある人が一目で内容を理解でき、安心して食事を楽しめます。
現場負担の軽減: 飲食店従業員にとっても、多言語対応の負担が軽減され、正確な情報伝達が可能になります。
市民生活への波及: 外国人観光客だけでなく、食物アレルギーを持つ神戸市民や、これまで外食を諦めていた層への配慮にも繋がります。
4. 今後の対応と展望
事業者への啓発: 神戸観光局では、飲食店を対象にフードピクトの開発者を講師に招いたセミナーを開催し、成功事例の紹介や意見交換を通じて活用を促しています。
市長の方針: 久元市長は、教育委員会の給食における取り組みを「すばらしい取り組み」と評価しました。今後は、市長部局においても訪日外国人への対応などで同様の手法が活用できないか検討を進める意向を示しています。
ユニバーサルな視点: 食のみならず、市内の看板や市政情報においても、ピクトグラムや「やさしい日本語」を用いたユニバーサルな視点からの改善が今後の課題として挙げられています。
pagetop