神戸の未来に投資する:全国初「神戸市SDGs債」の挑戦と成果

神戸の未来に投資する:全国初「神戸市SDGs債」の挑戦と成果

1. 神戸市SDGs債の取り組みと狙い
全国初の全額発行: 神戸市では「神戸2025ビジョン」がSDGsの達成に資すると評価されたことを受け、令和3年度より全ての市債を「神戸市SDGs債」として発行しています。これは全国初の特色ある取り組みとして評価されています。
主な狙い: 単なる資金調達にとどまらず、より多くの企業に購入してもらうことで、市のSDGs事業への関心を高め、市政への参画を推進することを目的としています。
透明性の確保: 投資家向けに「SDGs債インパクトレポートブック」を作成し、ビジョンの達成状況や施策のKPI(重要業績評価指標)をホームページで公表・報告しています。
2. 投資家からの評価と市場の反応
高い評価と投資実績: 市の趣旨に賛同した投資家から74件の投資表明を獲得したほか、地元企業21社も購入しており、取り組みに対して一定の評価を得ています。
今後の展開: IR活動や証券会社を通じたセールスを強化し、各企業のSDGs投資をさらに推進していく方針です。
3. 「こうべSDGs市民債」の復活と成果
金利水準の変化(海外金利や国債金利の上昇)により魅力ある商品設計が可能になったことから、しばらく中止されていた市民債の発行を再開しました。
好調な販売実績:
令和4年度:20億円発行(完売)
令和5年度:計50億円(25億円×2回)発行し、いずれも完売
市民の参画: 多数の新規顧客が購入しており、「神戸市のSDGsの取り組みに賛同して購入した」という声も多く、市民の市政参画につながっています。
4. 具体的な充当事業と今後のPR戦略
市民の関心が高い事業に資金を充当することで、さらなる理解と普及を図ります。
主な充当事業:里山関連事業や生物多様性の保全。「こうべ再生リンプロジェクト」(令和6年度以降の充当を予定)。
発信の強化:生物多様性に関するシンポジウムやフォーラム、「こうべ森と木のプラットフォーム」などの場を通じて、事業の成果を発信します。
事業の成果報告とあわせて市民債の販売PRを行うことで、新規購入者の獲得と環境保全の重要性の周知を両立させていく構えです。
5. 結論
神戸市は、SDGs債を単なる財源確保の手段ではなく、市民や企業が市政(特に環境・社会貢献施策)にコミットするためのツールとして位置づけています。今後は、シンポジウムや報告会を通じた具体的な成果の見える化を進め、さらなるファン(投資家・市民)の拡大を目指します。
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