ICTでつなぐ・守る:神戸市のフレイル予防戦略

ICTでつなぐ・守る:神戸市のフレイル予防戦略

1. 事業の背景と目的
新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や対面機会の減少に伴い、高齢者のフレイル(加齢による心身の虚弱)の進行が懸念されています。これに対し、ICTを活用することで、自宅にいながら社会とのつながりを維持し、健康維持を図ることが本事業の目的です。
2. ICTを活用した具体的な取り組み
高齢者が無理なくICTを利用できるよう、多様なツールや手法が導入・検討されています。
オンラインツール: スマートフォンを活用した「オンラインカフェ」や、操作が簡単なオンライン会話ツール「リハブコール」の実証事業が行われています。
高齢者向けeスポーツ: 全国初のプロジェクトとして、企業と連携し、新たなコミュニケーションやフレイル予防の可能性を検証しています。特に「eスポーツ体操」によるコミュニケーション活性化の効果が期待されています。
看護大学による支援: 神戸市看護大学において、重症化リスクの高い慢性疾患患者への「オンライン看護」モデルの構築や、SNSによる健康相談窓口の開設が予定されています。

3. 地域福祉センターを拠点とした多世代交流
ICT環境の整備を、単なる高齢者支援に留めず、地域の多世代交流のきっかけとする計画です。
Wi-Fi環境の整備: 全ての地域福祉センターに公衆Wi-Fiを整備し、活動の基盤を整えます。
多世代交流の仕掛け: センターを子供たちの学習場所(GIGAスクール端末の活用)や、世代を超えたスマホ教室の会場として活用します。
デジタルリテラシーの向上: 子供たちとの交流を通じて高齢者がデジタルツールに触れる機会を増やすことで、デジタル社会への不安を解消し、リテラシー向上を図ります。
4. 今後の展望と課題
ハイブリッド型の推進: ICTの活用を進める一方で、ICTに不慣れな高齢者も多いため、従来の「対面によるつながり」と組み合わせたハイブリッド型の対応が重要視されています。
継続的な環境整備: 自宅と介護事業所、地域をつなぐネットワークの構築や、テレビのリモコンを活用した簡易的な動画視聴など、より高齢者に寄り添った使いやすい環境づくりが求められています。
産官学の連携: 経済観光局や大学、民間企業と連携し、実証事業の結果を踏まえた効果的な政策展開が期待されています。
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