神戸空港国際化を契機とする食を生かした観光施策

神戸空港国際化を契機とする食を生かした観光施策

1. 神戸空港の国際化と富裕層の誘致
2030年4月の神戸空港国際定期便の運航開始(目標旅客数573万人)や、2029年の外資系五つ星ホテル「コンラッド」の進出により、富裕層を含むインバウンド客の増加が見込まれています。これを受け、これまで培ってきたファーマーズマーケットなどの知見を活かし、神戸の食文化をグローバルな文脈で再ブランド化することが求められています。

2. ガストロノミーツーリズムの推進
地域の歴史や文化を含めて食を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」を、高付加価値旅行者層をターゲットに強化しています。

具体的取組: 2024年度は、フランス料理協会のシェフ等と連携し、兵庫・神戸産食材を用いたメニューを開発しました。また、大阪・関西万博の訪問者をターゲットとしたモデルツアーの造成や、インフルエンサーによるモニターツアーを実施しています。
今後の展望: シェフの技術力や発信力を核としつつ、100年以上の歴史がある「灘中央市場」や歴史的建造物などの「場」の力を活かした、神戸オリジナルの物語性のあるコンテンツづくりを目指します。

3. 海外への情報発信とリピーター獲得
過去の海外発信における反省を踏まえ、ターゲットを絞った効果的なプロモーションを展開します。
デジタル戦略: 国際チャーター便が就航した韓国向けに特化したInstagramアカウントを立ち上げ、パンやスイーツなどの店舗情報を発信しています。
多言語対応: 観光客の利便性を高めるため、多言語版の「パン・スイーツマップ」の作成・公開を予定しています。

4. 食の多様性(フードダイバーシティ)への対応
多様な宗教・文化的背景を持つ観光客が安心して滞在できるよう、受入れ環境を整備します。
対応範囲: ハラル(ムスリム対応)、ベジタリアン、ビーガン、アレルギーへの配慮を強化します。
具体的施策: 専門家によるセミナー実施や、食材を可視化する**「フードピクト」**の活用を推進します。すでにムスリム対応メニューを提供する飲食店を増やし、ガイドブックによる情報発信を行っています。
提案: 今後は、他都市(福岡市や東京都)の事例を参考に、個店向けのレシピ公開や、多様性に対応した店舗への認証制度の導入なども検討材料として挙げられています。

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