摩耶山再整備と山上アクセスの検討

摩耶山再整備と山上アクセスの検討

1. 摩耶山エリア再整備の現状
摩耶山は豊かな自然と夜景が魅力であり、近年はインバウンド需要も増加しています。現在、エリアの活性化に向けて以下の状況にあります。
施設の更新: 閉館した「オテル・ド・摩耶」は、令和5年度から6年度にかけて解体される予定です。
民間事業者の意向: 令和5年7月に実施されたサウンディング型市場調査では、跡地や掬星台(きくせいだい)周辺での宿泊施設、レストラン、温浴施設、展望テラスなどのアイデアが出されました。
事業条件: 多額の投資が必要となるため、事業者からは50年以上の事業期間や、交通アクセス・渋滞対策の解決を求める意見が出ています。
整備方針: 市は、跡地と掬星台を含む摩耶山全体を一体的に再整備し、魅力を最大限に向上させる検討を進めています。
2. 山上への交通アクセスの在り方
現在の「まやビューライン」は、輸送力不足やバス・ケーブル間の接続の悪さが課題となっています。検討会では以下の3つのアクセス改善案が示されました。
まやロープウェーの搬器大型化
まやビューラインのロープウェー架け替え
神戸布引ハーブ園接続ルートの新設
採算性の見通し: 比較検討の結果、「ハーブ園接続ルート」については黒字化が見込まれるとの試算が出ており、検討委員からも前向きな意見が多く寄せられています。
3. 課題と今後の方向性
再整備と交通アクセスは不可分な関係にあり、一体的な議論が不可欠です。
投資リスクの軽減: 民間事業者が具体的な計画を立てるためには、アクセス手段の確定と、それに基づいた精度の高い需要予測が重要です。
市民活動との共存: 観光客(インバウンド)向けの視点だけでなく、「摩耶山を守ろう会」などの地元市民の活動拠点としての配慮も求められています。具体的には、市民が屋内休憩や活動に利用できるビジターセンターやセミナー室の設置が提案されています。
多様なアクセス手段の検討: 2025年に100周年を迎える「まやビューライン」の歴史を尊重しつつも、コスト面を考慮した斜行エレベーターやエスカレーターといった新たな手段についても、市民の利便性確保の観点から検討の余地があるとの指摘があります
4. 総括
市は、検討会での議論や民間事業者の投資意欲を十分に踏まえ、六甲山との差別化を図りながら、スケジュールを含めた具体的な検討を深めていく方針です。
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